建設産業委員情報交換会(社会福祉法人大府福祉会) 令和6年7月19日
本年度の建設産業委員会では、「人にやさしいまちづくり」というテーマのもと、本市のバリアフリーやユニバーサルデザインに関する取組の現状と課題について調査研究を進めています。その一環として、令和6年7月19日に、障がい者および障がい者を介助する方々の視点から意見を伺うため、社会福祉法人大府福祉会の皆様と情報交換会を実施しました。また、情報交換会終了後には、委員間で意見交換を行いました。
人にやさしいまちづくりについて
障がい者及び介助者から見た本市のバリアフリーの現状と課題について
情報交換会で出された主な意見は以下のとおりです。
- 屋外において、雨や日差しをしのげる屋根付きスペースが少ない。
- 歩道や駐車場で車いすを意識した幅が確保されている場所が少ない。
- 地下通路や駅階段に設置されたスロープは、車いすにとって傾斜が急すぎる。
- 多目的トイレでは、左まひや右まひが考慮されていない。
- 障がい者が循環バスを利用する際に不安がある。車いすでの乗り降りに手間と時間がかかることや、知的障がい者が大声を出すことなど、他の一般利用者への迷惑を常に考えている。
- 「移動支援」では、ゆっくりと落ち着いて過ごせる場所が限られている。(注:移動支援とは、外出困難な障がい者が社会生活や余暇活動のためにヘルパーを派遣し、移動や介護を提供するサービスのことです。)
- 障がい者でも気兼ねなく安心して利用できる公園が少ないが、八ツ屋大池公園は配慮がなされていると評価されている。
- 信号機のない横断歩道に、横断者の存在を知らせる機器の設置がありがたい。(例:国道155線若草町ゲンキー近くに設置)
- 公式LINEでの「損傷通報」やクールシェアスポットなどの本市の取組については、認識があまりされていない。
大府市への反映・所感
情報交換会終了後の委員意見交換会での主な意見は以下のとおりです。
- 障がい者が「(健常者に)迷惑をかけている」との認識から、多少の不具合についても申出をすることに消極的になりがちである。
- 循環バスを安心して利用してもらうためには、乗り降り時の段差解消やバス停でのベンチ設置といったハード面での整備が必要だが、乗務員や一般利用者の気遣いなど、意識や行動が最も重要な要素となる(心のバリアフリー化)。
- バリアフリーの重点エリアは駅周辺と思われがちだが、本市の場合、公園や緑道の整備のほうが有益かもしれない。障がい者の外出や移動支援において、公園が非常に活用されているため、市内の各街区公園に雨や日差しを防ぐ屋根があることが望ましい。
社会福祉法人大府福祉会の皆様には、貴重な時間をいただき、今後の調査研究に大変参考となるご意見や情報をお寄せいただき、深く感謝申し上げます。
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